輸入野菜(主に中国からの輸入野菜)から基準値を遥かに超える量の農薬が検出されたり、賞味期限が切れた食品や大量の抗生物質、成長ホルモンを使用して飼育された鶏肉を販売したり、産地を偽装して販売するなど、最近、食の問題が大きくニュースで取り上げられています。
いままで野菜や肉など、食の安全性についてあまり考えてこなかった日本人が、体(健康・美容)のことを考えて有機野菜(オーガニック野菜)や安全な肉が食べたい、または家族、特に子供に食べさせてあげたいと思う方が年々、増加しており、有機野菜(有機食品)に注目が集まっています。
多少、値段が高くても「安全な食品(野菜)を食べたい」と思っている方が増えているのです。
しかし、
◎そもそも有機野菜(有機食品)って何なの?
◎普通の野菜と何が違うの?
◎有機野菜の定義、意味って?
と、有機野菜を食べたい、またはすでに食べていても、有機野菜について正確に知っている方は以外と少ないようです。
では有機野菜の意味、定義についてみていきましょう。
※有機とオーガニックは同じ意味合いで使用されていますので、「有機野菜=オーガニック野菜」と考えても良いと思います。
このマーク見たことありますか?
有機JAS規格を満たした農産物マーク
JAS規格を満たす食品など |
特別なJAS規格を満たす食品など |
JAS規格を満たす畜産物など |
流通企画を満たした加工食品など |
これらは「有機JASマーク」といって、農林水産省の認定登録機関の厳しい検査に合格した食品(農作物)のみが付けることを許されているマークです。
そのため農林水産省(認定登録機関)によって認定されていない食品(農作物)は有機JASマークを付けることはもちろん、有機食品(有機野菜)と表示して出荷することができず、まぎらわしい表示をすることも法律で禁止されています。
つまり、このマークが付いている食品(農作物)であれば有機食品(有機野菜)と思って間違いありませんが、逆にいくら有機食品などと謳っていても、この「有機JASマーク」が付いていない食品(野菜)は農林水産省の認定登録機関によって認定された有機食品ではないということです。
具体的に有機野菜の定義は有機JAS法(2001年施行)によって以下のように定められています。
「
単年作物(ほうれん草など)は植え付け(種まき)前2年以上、多年作物(りんご・みかんなどの果物)は最初の収穫前の3年以上は化学肥料や農薬を避ける事を基本にして、堆肥(鶏糞・わら・落葉などを積み重、腐らせて作った肥料)などで土を肥やした田んぼ、畑で生産された農作物で、国が認めた認定登録機関により有機JAS認定を取得した物。」
つまり有機野菜は2年以上(果物などは3年以上)、原則として農薬や化学肥料を使っていない田んぼ、畑で栽培され、農林水産省の認定登録機関の検査に合格した野菜のみが有機野菜(オーガニック野菜)と表示することが出来るのです。
ただ農林水産省指定の安全性が高い農薬(化学肥料)の使用は認められていますので、厳密には
有機野菜といっても一切、農薬や化学肥料を使っていないというわけではありません(もちろん一切、農薬等を使用していない有機野菜もあります)。
また、どんなに自分の田んぼ(畑)で有機栽培をしていても、まわりの田んぼ、畑が農薬、化学肥料を使用している場合、風によって有機栽培している田んぼ、畑に農薬、化学肥料が飛んできてしまいますので、その場合も認定を受けることはできないのです。それほど認定登録機関によって認定されることは難しいのです。
上記のような野菜だけでなく畜産物、加工食品なども以下のような条件を満たし、農林水産省(認定登録機関)の検査に合格すれば「有機JASマーク」が付けられ、有機食品と表示して出荷することが出来ます。
~有機畜産物の定義~
◎飼料は主に有機農産物を与える。
◎野外への放牧などストレスを与えずに飼育する。
◎抗生物質等を病気の予防目的で使用しない。
◎遺伝子組換え技術を使用しない。
~有機加工食品の定義~
◎科学的に合成された食品添加物や薬剤の使用は極力避ける。
◎原材料は、水と食塩を除いて95%以上が有機農産物・有機畜産物・有機加工食品である。
※認定登録機関は国から認可された団体のことで、全国に56団体(+13の登録外国認定機関)があります(2017年時点)。
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